むかしむかし、騎士王ゼフィルダスがこの地を治めていた時代。岩山だらけの貧しい土地に生まれたが、非常に武芸に優れた一人の青年がおりました。彼は沢山の手柄を立て、それなりの地位と、王の馬の一族の一頭を貰えるほどになりました。彼はとても喜んで、生まれ故郷に白い馬を連れて帰りましたが、馬はある日岩に足をとられ、崖の上から落ちて死んでしまいます。青年はとても悲しみました。しかし不思議なことに、死んでしまった馬の身体から流れる
血はワインになりました。みるみるうちにそこはワインの泉になりました。水にも困っていた荒れた土地の人々はそれを飲み、力を合わせ、その地を人の住みやすい土地に変えていったそうです―…。
そんな伝説が残るその土地には現在、広大なブドウ畑が広がっている。伝説のワインの泉こそなくなってしまったが、今はシャンディル有数のワインの産地である。一帯を領主として治めるのは件の青年の末裔と言われるブラウンクレー家。
彼らはシャトーを構え、大規模なワイン作りを行っている。そのワイン、シャトー・ファヴォーリは歴史ある製法で作り出す味もさることながら、伝説の白い馬のエピソードも加わり時の王侯貴族たちに愛されてきた。ディスクリートはその家の4男として生まれる。この家に生まれた男子は伝統的に家業としてワイン作りに携わるか、騎士として国に仕えるかの2択を選ぶ。短気な性格でワイン作りの繊細さに嫌気が差していた彼は迷わず騎士の道を選んだ。だが、彼が騎士としてゼフィル王国に仕え始めてすぐに革命が勃発、彼自身は奇跡的に生き残ったが、同じく騎士として仕えていた2番目の兄は亡くした。代々の奉公と、兄の仇のためにも彼は当然ブラウンクレー家はシャンディル新王国の黒騎士側ににつくものと思っていたが、だが、当主として家業を継いだ兄は徹底抗戦よりも国の安定、ひいてはワインを含む物流の流通ルートの安定を望んでいた。戦うこともせず、商売のためなら今日の敵にあっさり迎合する、そんな家のやり方が信じられず、2番目の兄が遺した軍馬を連れて彼は家を飛び出した。戦うことで得られるはずの答えを探して。
熱く真っ直ぐな気性の持ち主だが、やんちゃで褒められ慣れていないためなかなか素直になれない。かなりの怒りんぼで頭に血が上りやすい。男4人兄弟で育ったために大変にガサツ。唯一味覚だけは繊細。
- ロジーナが義理の姉。
- マグダレーナの家に居候している。
- ウェルガージに叱ったり励まされたり世話を焼いてもらっている。
- カメリアは領地が隣で良く手合わせした。
- ラ・バニーユとはよく顔を合わせ口喧嘩するが気になっている。 ▶️ラブ25Q


