ベルドラ王国、ある日のロッドバイル美術館のキッチン。コックが届けられた食材の箱を開けると、本来海産物が詰まっていたであろう箱に子猫が詰まっていました(ちなみに中の食材は全部食べられていた。)本来お客様に出す
食材を全部食べたダメにゃんこではありましたが、誤って箱に詰められてしまった迷子の子猫であることは疑いなく、叩き出すのも可哀想だと思ったコックは館長の許しを得てこの猫を美術館で飼うことにしました。猫は美術館のスタッフに可愛がられて育ちましたが、途中で猫にはありえないほど大きくなりました。二本足で歩くようにもなりました。言葉も話し出しました。なんと、迷子の子猫はただの猫ではなく、猫顔のコボルト(?)ネコボルトだったのです!
そんなわけで美術館で育ったキッサは、猫ながらにして絵筆を持つようになりました。そしてベルドラが王国から共和国に変わる頃にはなかなか上手な絵が描けるようになりました。そして絵が上手になるに従って、「展示品の絵のように、もっといろんなものが描きたいにゃあ」と思うようになりました。キッサはお世話になった美術館を出て、珍しいものを見聞きするための見聞の旅に出ることにしました。文字通り箱入り猫(?)だったキッサは外の世界に疎いので、冒険者なら珍しいところへ行くだろうという安直な考えでもって、いきなり秘境のアウガストで旅の道連れを探しているようです。
■ネコボルト…普通のコボルトより少し小さい、猫顔のコボルト。猫らしくあまり群れて暮らさないため、どこに住んでいるのか、どんな生活をしているのかが比較的謎に包まれた種族。かなりのものが語尾に「にゃ」がつく猫なまりで話す…んだとかにゃ。
気まぐれで好奇心が旺盛、ひなたぼっこと魚が好きな猫らしい性格。16歳だが、人間の子供くらいの感情と知能を持っている。他種族には友好的で、基本人懐っこく無邪気だが、都合が悪いと「猫だから判んないにゃー」とただの猫のふりをする悪賢いところもある(バレバレだけど。)ごまかすとき顔を洗う。
- ヒルデガルドが家族。
- セリンの初めての友達で兄貴分の旅仲間。
- カナードが友人で可愛がられていた。
- ツヴェルフが義理の弟。